情シス不在でも大丈夫?小規模オフィスのセキュリティ対策
「セキュリティ対策、何から手をつければいいかわからない…」
「専任の情シス担当者を雇う余裕なんてない…」
創業期や小規模なオフィスでは、このような悩みを抱えている経営者や担当者の方は多いのではないでしょうか。 ニュースで見るような大規模なサイバー攻撃は他人事のように思えても、取引先へのメール誤送信やウイルス感染は、明日あなたの会社で起きてもおかしくありません。
この記事では、ITの専門家がいなくても「ここだけ押さえれば安心」なポイントと、クラウドとオンプレミス(自社運用)のいいとこ取りをして、手間をかけずにセキュリティを守る方法を解説します。
1. なぜ小規模オフィスこそセキュリティ対策が必要なのか?
「ウチみたいな小さな会社、誰も狙わないでしょ?」と思っていませんか?実は、それが一番危険な考え方です。
- サプライチェーン攻撃の踏み台にされる: 大手企業への侵入ルートとして、セキュリティの甘い取引先(中小企業)が狙われます。
- ランサムウェア被害: 大切な顧客データや会計データが暗号化され、「身代金」を要求されるケースが増えています。
- 信用の失墜: 一度でも情報漏洩を起こすと、取引停止や損害賠償など、会社の存続に関わる事態になりかねません。
2. ひとり情シス・兼任担当者がまずやるべき「3つの基本」
高価なセキュリティソフトを導入する前に、まずは基本的な「足元」を固めましょう。これらはコストをかけずに、今日からでも始められます。
① OS・ソフトウェアの更新(Windows Updateなど)
一番の基本にして、一番効果的なのがこれです。WindowsやMac、Officeソフトなどの更新通知が来たら、「後で」にせず、すぐに更新する習慣をつけましょう。古いOSを使い続けることは、鍵のかかっていない金庫を放置しているのと同じです。
② パスワードの使い回しをやめる & 多要素認証 (MFA)
「全部同じパスワードにしている」…これは絶対にNGです。どこか一箇所から漏れたら、全てのサービスに侵入されてしまいます。 また、可能な限り2段階認証(スマホにコードが届くやつなど)を設定しましょう。これだけで、不正アクセスのリスクは激減します。
③ データのバックアップ
もしパソコンがウイルスに感染したり、壊れてしまったりしても、データさえ残っていれば業務は再開できます。 外付けHDDへのバックアップも有効ですが、災害や盗難のリスクを考えると、物理的に離れた場所(クラウドなど)にもバックアップがあるのが理想です。
3. クラウド全盛時代、あえて「サーバーを置く」選択肢
最近は「なんでもクラウド(SaaS)」が流行りですが、実は管理が大変になっていませんか?
- サービスごとにIDとパスワードが増えて管理しきれない。
- 「1ユーザー月額〇〇円」が積み重なって、毎月の固定費がバカにならない。
- 退職した社員のアカウントを消し忘れて、情報漏洩のリスクに…。
そこで見直されているのが、社内にサーバーを置く(オンプレミス)という選択肢です。 ただし、昔のような「巨大なサーバー室」や「専門知識が必要な運用」は必要ありません。
4. Orcinus(オルキヌス)で実現する「いいとこ取り」セキュリティ
当社のオフィスサーバー「Orcinus」は、そんな小規模オフィスの悩みを解決するために開発されました。
特徴1:データは手元に、アクセスはどこからでも
大切なデータは社内のOrcinusに保存されます。クラウド事業者のサーバー障害や値上げに振り回されることはありません。 一方で、VPN機能を使えば、外出先や自宅からでも安全に社内のファイルにアクセス可能。まさに「オンプレミスの安心感」と「クラウドの利便性」のいいとこ取りです。
特徴2:全部入りだから、パスワード管理も楽々
ファイル共有、チャット、会計ソフトなどが最初から入っています。 社員が入社・退社した際も、Orcinus上のアプリからユーザーを追加・削除するだけで済みます。
特徴3:自動バックアップとアップデート
「情シスがいない」ことを前提に作られているので、面倒なセキュリティパッチの適用やデータのバックアップは、Orcinusが自動で行います。 あなたは本来の業務に集中できます。
まとめ:無理のない範囲で、賢い対策を
セキュリティ対策に「完璧」はありませんが、「放置」は論外です。 専任の担当者がいなくても、基本的なルールを徹底し、管理しやすいツールを選ぶことで、リスクは十分に下げられます。
「IT管理の煩わしさから解放されたい」「でもセキュリティは心配」という方は、ぜひ一度Orcinusをご検討ください。あなたの会社の「見えないガードマン」として、業務を支えます。