会計ソフトだけは「後から変えにくい」——その理由と、最初から見直したい選択肢
「気に入らなければ後から変えればいい」——ITツールを選ぶときにそう考えることは自然です。チャットツールやファイル共有サービスであれば、そのやり方で問題ありません。ただ、会計ソフトについては少し事情が異なります。
会計ソフトの乗り換えが「年度末まで待って」になる理由
会計ソフトを別のものに切り替えるとき、タイミングは基本的に「事業年度の開始(期首)」に限られます。年度の途中で乗り換えると、新旧のシステムでデータを二重管理する必要が生じたり、期首残高の設定をやり直したりと、余分な作業が大幅に増えます。
「今のソフトが合わない」と気づいても、次の期首まで待つことになります。場合によっては半年以上、現在のソフトを使い続けながら準備を進める必要があります。
移行作業の手間は、使い続けた年数分だけ増える
会計ソフトを乗り換えるときに移行が必要なデータは、一般的なITツールとは性質が異なります。
- 仕訳データ:創業からの全取引履歴。使い続けた年数分だけデータが積み上がる
- 勘定科目の設定:自社の業種に合わせてカスタマイズしたものを新しいシステムに再設定する
- データ形式の非互換:各社の会計ソフトはデータ形式が異なるため、そのまま取り込めずエラーが発生しやすい
チャットの過去ログやファイルの移行とは違い、会計データは「完全な移行」ができないと業務が成り立ちません。3年目、5年目と使い続けるほど、乗り換えにかかるコストと手間は増えていきます。
「変えにくい」まま、コストが上がり続ける構造
多くのクラウド会計ソフトは、利用人数や必要な機能によって月額費用が変わる仕組みです。会社が成長して人数が増えると、最初に想定していなかったコストが積み上がっていきます。
「このままでは費用が高い、別のソフトに変えたい」——そう思ったときに、先ほどの移行コストが壁になります。変えたいけれど変えにくい、という状況の中で費用の増加を受け入れ続けることになりがちです。
これは会計ソフトの特殊なリスクで、他のITツールではあまり起きません(詳しくは「起業直後のIT選びは「後回し」にするほど選択肢が狭まっていく」もご参照ください)。
最初から「乗り換えを必要としない」設計を選ぶ
乗り換えコストが高いなら、最初から乗り換えずに済む設計のソフトを選ぶ、という考え方があります。具体的には次の2点が判断基準になります。
- 人数が増えても費用が固定か:会社が成長しても「費用が上がったから変えたい」という状況が生まれない
- データが自社の設備に残るか:会計データが第三者のサーバーではなく、自社の手元にある
この2点を満たせば、移行を迫られる理由が根本から減ります。
Hieronymus:最初から長期で使える会計ソフト
Orcinusに含まれる会計ソフト「Hieronymus」は、仕訳帳・元帳・決算帳票の管理ができ、税理士との連携にも対応しています(税務申告そのものは税理士に依頼する形になります)。
Orcinusの月額は¥11,000(人数無制限の定額)で、チャット・ファイル共有・Hieronymusが1台の社内サーバーにまとまっています。会計データは自社のサーバーに残るため、第三者に預ける構造ではありません。人数が増えても月額は変わらないため、「費用が上がったから変えたい」という状況が生じにくい設計です。
会計ソフトの選択は、他のITツールより長い目で考える価値があります。最初の選択が、5年後・10年後のコストと管理のしやすさに影響するためです。
長期で使える会計ソフトを探している方へ
人数が増えても月額固定、データは社内サーバーに。HieronymusはOrcinusの業務基盤に含まれ、チャット・ファイル共有と1台で使えます。
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